人身事故の損害賠償の内訳とは?

人身事故による損害賠償

人身事故によって発生する損害賠償は大きく分けると4つに分類することができますが、その4つとは積極損害と消極損害・慰謝料・物的損害になります。

まず積極損害とは交通事故によるけがで病院の治療を受けたり入院を余儀なくされた場合に発生する損害のことで、主に治療費や通院交通費・被害者が死亡した場合の葬祭費用などが挙げられます。この積極損害の中身として主に請求できる費用が診療費や治療費・リハビリ費・手術費・入通院費・付添介護料・通院費・葬祭費・マッサージ費などが対象となります。

基本的に積極損害として請求できるものが決まっているが、具体的に何が請求できて何が請求できないのかについては弁護士などの専門家でも分からないことがありますので、もしも自分が被害者になった時には、それにかかった費用の領収書は保管するようにしてください

続いて消極損害は人身事故の被害者にならなければ得ることができた利益の損害で、例えば人身事故に遭ったことで仕事を休まざるを得なかった場合に適応される賠償です。

交通事故によって負ってしまった怪我が原因で後遺症が残った場合の後遺障害慰謝料や労働力が低下した場合に請求する逸失利益などが挙げられます。

具体的には人身事故に遭ってしまった場合には入院や通院によって仕事を休む必要が出てきます。その期間は収入や利益が減ってしまうので、この仕事を休業した期間の補償を目的としています。

ちなみに自賠責保険における休業損害は休業日数に5,700円をかければ算出できますが、もしも基礎収入が5,700円を超える場合には超えた金額を1日当たりの基礎収入額にするケースもあります。

次に逸失利益ですが、これは交通事故によって片足や片腕を切断したり後遺症が残ったことで労働力が低下した場合、もしも交通事故に遭わなければ本来も得ていたであろう未来の収入の減少分を補うということです。

この場合の種類は2つで後遺障害による逸失利益と死亡事故による逸失利益ですが、計算方法は4つの計算を使って算出します

その4つとは基礎収入の算定と労働能力喪失率算定と労働能力喪失期間の設定と生活費控除率の設定で、逸失利益を正しく計算することは加害者側との交渉の際に非常に有利になることがあります。

続いて慰謝料ですが、交通事故によって被った精神的・肉体的な苦痛に対して支払われるお金のことで、入通院慰謝料や後遺障害慰謝料・死亡慰謝料の3つがあります。この慰謝料は損害賠償の中身の中でも最も割合として大きいと考えて良いでしょう。

具体的な計算方法

入通院慰謝料の計算は入院期間と通院期間を合わせた治療期間か、もしくは入院期間と実通院日数を合わせた実通院日数に2をかけることで算出される日数の内、どちらか少ない方を採用して4,200円をかけると算出できます。

自分が被害者になった場合、後遺障害を得ることが交通事故に遭った際の慰謝料を獲得する上で最も重要とも言えます。

その理由は慰謝料として請求できる最も大きな金額になるのが、この後遺障害慰謝料だからです。詳しい計算方法などは専門家に相談してください。

死亡慰謝料は被害者固有の慰謝料とも呼ばれていて、交通事故で死亡した被害者の精神的な苦痛を遺族に対して金銭的に償うことです。本人は既に亡くなっているので請求権は相続人にあります

最後に物的損害ですが、仮に人身事故だった場合でも相手の荷物などを破損させてしまうことがあって、それに対する請求をすることになります。例えばパソコンや携帯電話などが壊れた場合でも請求することができますし、自転車に乗っていた場合には自転車も物的賠償の対象となります。

人身事故は車を運転する人なら誰にでも起こる可能性があって、いつ何時加害者になるか被害者になるか分からないので、日頃から損害賠償などについては理解を深めておきましょう。

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